今日は中秋の名月ですね。

日本古来のお月見の習慣は、アーユルヴェーダ的にも非常に理にかなったものです。

 

「チャラカ・サンヒター:スートラスターン 6.41-48」には次のように書かれています。

『秋は蓄積していたピッタが増悪する。

この季節には、ピッタを鎮める甘く、軽く、冷たく、苦い食べ物や飲み物を、消化力に応じて適量とるべきである。

米、大麦、小麦をとるのがよい。

苦いハーブと一緒に調理されたギーをとること、ヴィレーチャナ(下剤療法)をすることもよい。

日光浴、昼寝、霜、東風、重い食事、食物としては脂肪、油、アルカリを使った料理、凝乳は避けるべきである。

この時期には、日中は太陽の熱によって、夜間は月の冷たい光線によって、水が浄化され、アガスティヤ星(竜骨座のα星カノープス)によって解毒される。

ハンソーダクとして知られているこの水は清く純粋で、沐浴、飲料、水泳用としても甘露のように有益なものである。

この季節には、秋の花で作られた花輪、清潔な衣服、夕方の月光浴が、たいへん有益である。』

月を見ることで、ピッタの座の一つである目(視覚をとおして)から、夏の間に蓄積されてきたピッタがスーっと抜けていくことでしょう。

今晩、雲の間から、月が見られるよう楽しみにしています。