新型コロナウィルス禍のなかで、みなさまいかがお過ごしですか。
京都でも、満開の桜がはらはらと散り始めました。
そして、昨夜はスーパームーンでしたね。
春の季節は、環境にカパが優勢となります。
アーユル・ヴェーダでは、カパの典型的な表現として
「春の海 ひねもす(終日)のたり のたりかな」の句が挙げられます。
本日、政府から「非常事態宣言」が出されましたが、テレビ等を見ていると、心配でヴァータが乱れる方も多いと思います。
同時に、これだけ長期間にわたり自宅待機をしていると、動きが少なくなり、カパが停滞してしまいます。
次第に「重たさ」が増していきますので、特にカパが優位な方は、早めにカパを減らす生活を心がけることが必要です。
カパの季節は、日本の場合、3月から6月初旬くらいまででしょうか。
春先からどんどん増悪してきて、5月ごろ、重たさの蓄積が大きくなると、
五月病などと言って、体調の悪化を訴える方が多くなると言われます。
新型コロナウィルスの影響で、経営が立ち行かなくなった方々に
鬱(うつ)が表面化し、自●が増えないか、とても心配です。
そこで、自己診断できるよう、カパのアンバランスの危険信号を記しますので、
ぜひご自分でチェックしてみてください。
◆カパのアンバランスの危険信号
・ 心理面
ぼんやりとすることが多く、不活発になる
抑うつや過度の執着が見られる
・ 行動面
変化を受け入れない
人の言うことに従わない
過度の睡眠
貪欲さ、独占欲の現われ
・ 肉体面
寒さと湿度に耐えられない
青白い皮膚
体重の増加、手足が重い、鼻づまり、アレルギー、頻繁に風邪を引く
糖尿病、喘息、痰の出るせき
関節のゆるみや痛み
カパの悪化に関する危険信号
①人との会話や付き合いを避けて、自分の殻に閉じこもっている
②物が捨てられず、貯まってくると安心する
③いつまでも人のことを恨んでいる
④すっぱい食べ物や甘い食べ物を食べたときに胸が重くなる
⑤あまり食べていないのに体重が徐々に増えている
⑥今のままの自分に十分に満足しており、進歩は望んでいない
⑦昼12時近くなるのに食欲が出てこない。
⑧口の中がネバネバする。
⑨鼻がつまっている。
⑩耳や目や肛門から粘液が出る。
⑪食欲がない。
⑫食物に関心がない。
⑬げっぷが出ない。
カパタイプの特徴を記させていただきます。
カパ・タイプ
このタイプの基本性質は「くつろぎ」です。
一般に健康に恵まれ、落ち着いた幸福な性格と平和を愛する人です。
また、ゆっくりと、考えながら慎重に話す人はカパ・タイプといえます。
スタミナにおいて非常にすぐれています。
愛情にあふれ、寛大で情け深く、魅力的です。
物覚えは遅いほうですが、記憶力はとても優れています。
バランスが崩れると、頭が不活発で鈍感になり、頑固、無気力、独りよがりになってしまいます。
その際、典型的に現われるのは過度の執着で、古いものを捨てるのは耐えられないというのは、過剰なカパの現われです。
常に進歩し、変化を受け入れるよう心がけます。
停滞した状態は、カパの安定性を不活発さに変えてしまうからです。
◆バランスをとるためのアプローチ
・ 刺激をとる
新しいものを見たり聞いたり、初めての人に会ったりして、刺激を受けます。
・ 機敏になる
カパの人は家庭に温かいくつろぎを求めるので、逆に活動が沈滞する傾向があります。
自分の本質に潜む機敏さを発見するには、瞑想が効果的です。
・ 規則的な運動
できれば毎日運動します。
運動は、体の中に毒素が蓄積するのを防ぐからです。
・ カパを静める食事
体重が増えすぎる傾向があるので、食べ過ぎに注意します。
カパ体質に良い甘味料は非加熱の蜜蜂です。
毎日、大さじ一杯か二杯とり、過剰なカパを取り除きます。
穀類を含む甘みや、砂糖類はカパが増えるので少なめに摂ります。
・ 温かくする
カパは熱から恩恵を得ます。
日中、適度に温かい飲み物を飲みます。
・ 湿気を避ける
体調が悪いと時には、鼻や喉や胸を冷たい空気にさらさないようにします。
・ 愛情を受ける
大切にされていないと感じると、気が沈んでしまうことがあります。
元気のない時は、家族や友人に親切にしてもらうとよいでしょう。
※ドーシャの基本は三種類ですが、ヴァータが、ピッタ、カパ等の
詳細および、アンバランスへの対応は、マハリシ・アーユルヴェーダ医師の指導に
従ってください。
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