自分らしく生きることが、自分をきれいに変える

           貿易会社勤務 30才女性 

私は現在ある貿易関係の商社に勤務しています。

短大を卒業後、英語の勉強をするためにアメリカの大学に留学し、帰国後、出版関係の仕事を経て現在の仕事に至っています。

 

高校の頃から活動的でバスケットが大好きだった私は、夕方クラブの帰り道にパンを4個から5個ぺろっと買い食いし、その後何食わぬ顔で夕食をしっかり食べるという大食漢でした。

その頃は激しいスポーツをしていたおかげで二の腕やももに筋肉がついていましたが、特に肥満や肌荒れに悩むことはありませんでした。

むしろ食欲に応じて自然に食べているという感じでした。

 

しかし、短大に入りスポーツを辞めてからも、食欲だけは依然旺盛で、次第に肌がニキビで荒れ始めていきました。

危機を感じた私は、幾つものエステティックサロンをはしごし、痩身コースやフェイシャルコースに熱心に通うようになりました。

エステは一時的には効果がありましたが、食事制限は辛く、常に何かを我慢している状態です。

そして目玉が飛び出すくらい高い料金を、やっとローンで払い終わった頃には、体型も元に戻っている、という悪循環の繰り返しでした。

 

また、体を動かしたり、遊ぶことが大好きだった私は、仕事が終わると毎日のようにクラブに通っていました。

ストレス発散のため、カクテルなどを飲んだり、食べたいだけ食べたり、辛いものを食べ過ぎたせいか、いつも赤ら顔をしていたように思います。

その頃の私は短気ですぐカッとなるタイプでしたが、アメリカでののんびりした生活とは違い、東京はストレスが充満していて、何かの形でストレスを発散しなければいられなかったのです。

 

TMを始めて、マハリシ・ヴェーダ健康法の生活を取り入れた今、冷静に考えてみると、その頃はかなりピッタが増大した状態だったのだろうと思います。

TMを初めて3~4ヶ月程たつと、何だかとても自分の心が満たされてきて、食事でストレス解消したいという欲望はすっと消えました。

以前はキムチなど辛いものが大好きだったのに、自分の体に悪いものは食べたくなくなり、体が本当に必要としている食べ物が何なのかが自然にわかるようになったのです。

 

特に自分が一番変わったなと思うのは性格です。

今までは怒りっぽくて自分の感情をストレートにだし、人に迷惑をかけることもしばしばありましたが、そうした摩擦が本当に少なくなったのです。

それは決して怒らなくなったわけではありません。

「あ、今自分は怒っているな」と自分の感情をもう1人の自分が客観的に見ていて、心の動きを冷静に自覚できるのです。

ですから、以前のように感情的になって失敗することもなくなりました。

また怒りだけでなく、自分の不安定さ、落ち込みなども自覚でき、一方で、冷戦な自分がいつも自分を支えてくれている感じがするのです。

 

今も私はクラブによく踊りに行き、サルサやメレンゲなどのダンスを楽しんでいます。

しかし以前の自分より成長したなと思えるのは、ストレス解消で踊りまくるのではなく、本当にダンスそのもの楽しめるようになったことです。

また、ティーパーティーをするなど、友達のはばも以前よりずっと広がりました。

友達や上司とも計算なく付き合えるようになり、人間関係で悩むことは今では不思議なほどありません。

マハリシ・ヴェーダ健康法を実践してる今、肌も透き通るように綺麗になり、エステに行こうなどとは夢にも思わなくなりました。

 

女性は自分を変えてくれるものが外からやってくると思いがちです。

しかし、待ってるだけでは何も変わりません。自分を素敵に変えられるのは自分自身です。

本来の魅力に気づき、自分らしく生きる女性こそが本当に綺麗な人なのだと私は思います。

(近藤宏子著「きれいになる本」より)