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この写真は、アーユルヴェーダ博物館で紹介されていた

絵です。
太った自由の女神となっていますが、ここではバターが悪いと
いうわけではなく、欧米の食生活がゆがんでいるという意味で
解説されていたのですが、
 
バターに関して言えば、実際40年間にわたり飽和脂肪酸、
特にバターは体に良くないと言われた時期がありました。
 
米国の死亡原因の一位は、心臓疾患であり、バターは飽和
脂肪酸を多く含むので、やり玉に挙げられたのですが、
 
近年は、摂取量が多すぎなければ、問題はないと中立的な
表現に変わってきています。
 
さらに、最近では生命の科学、アーユルヴェーダの知識が
普及し始め、ギーの有用性は改めて脚光を浴びています。
 
ある研究によると、脳の9割は、脂質であり、
しかもギー(澄ましバター)とほぼ同じ成分であると言われています。
 
日本人の若い女性は油を摂らなすぎると、アーユルヴェーダの
医師は忠告します。
 
太ることを気にしすぎて脂質を控えすぎる傾向は、
今後認知症の拡大とともに見直されてくると思われます。
 
クリシュナとバター2.PNG
さて、5,000年前に地上に存在していたといわれるクリシュナ尊は
子供のころ、仲間を集めて天井に吊るしてあるバターの入った
壺からバターを盗み、皆に分けてあげるという逸話として
語り継がれています。
 
インドの絵に出てくるこの種の絵のバターは、白色に描かれています。
 
牧草だけを食べている牛から搾る牛乳はカロチン色素が
多いので、黄色っぽく、したがってビタミンAも多く含まれます。
 
ですが、日本の酪農では乾草だけを飼料にしているところは
ほとんどないので、通常のミルクからバターを作ると
私たちの想像以上に真っ白に出来上がります。
カッテージチーズの白さです。
 
バターのイメージは黄色っぽいものですが、
スーパーマーケットで売られているバターは
黄色色素で染めて、嗜好性を高めているからなのです。
 
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さて、そんなことはどうでもよいのですが、
 
アーユルヴェーダ博物館の学芸員の方が話してくれた
正しいギーの作り方です。
 
現在広まっている私たちが作るぎーは、なんちゃってギー
だったことがわかりました。
 
https://vaidyaratnammooss.com/webpage2.php?menu_id=4
 
伝統的な正しいギーの作り方
 
①生乳を沸騰させ、冷ます。
②ヨーグルト菌を少量入れ、一晩置く
③遠心分離機で、クリームをとりだす。
④攪拌してバターを作る
⑤バターを焚いて、水分を飛ばし、ギーを精製する。
 
この正しい製造法で作られてたぎーは、コレステロールを
増やさないのだそうです。
 
 
 
最後に、ミルクやギーを摂る時には、ターメリックを少量
混ぜることを奨励されました。
 
インドでもアルツハイマー型認知症にかかる人はいるのですが
70歳代からの罹患が多いのに
 
西洋では50歳代からアルツハイマーにかかる人が多いのは
なぜかを、国家機関が調査したところ、
 
インド人はカレーパウダーに含まれるターメリック(ウコン)を
多く摂取しているからだと分かり、ターメリックに含まれる
クルクミンが効果をもたらすことが判明しました。
 
そこで、欧米ではクルクミンをカプセルに入れ飲み始めたのですが
それでは効果は十分発揮されず、、
 
ターメリックはターメリックとして全体を摂取することにより、
効果を発揮するのだと、学芸員の方は強調しておられました。