私は大学で畜産専攻でしたので、当然実習でバターも作り
ました。   

 
皆さんは生乳がなぜ白色なのかご存知ですか?
 
生乳には脂肪分が含まれており、小さな一つ一つの
脂肪球はタンパク質の薄皮でで包まれているのです。
 
そこに光があたることで、無数の脂肪球間で光が乱反射
するため,生乳は誰が見ても白く見えるのです。
 
生乳を物理的に撹拌するだけでもバターは作れるのですが、
 
工業的には、一般的に遠心分離器で脂肪分の多い部分
(クリーム)と、乳清(ホエー)に分けます。
 
上に浮いた脂の層(クリーム)を容器に入れ、撹拌すると
タンパク質の皮が破れ、中の脂肪部分が出てきます。
 
その脂肪がお互いにひっついて塊になった部分が
無塩バターというわけです。
 
ふつう、バター以外の、タンパク質の皮や、分離した乳清は
水洗して破棄してしまうのですが、
 
アーユルヴェーダではこの乳清部分をバターミルクといって、
とても有効に使われます。(これまで、本当にもったい
なかった~)
 
 
 
さて、最近では、ギーの作り方はyoutube動画にもたくさん
アップされているのでご自分で作られた方も多いと思います。
 
でも、私には長い間、疑問だった点があるのです。
 
アーユルヴェーダの文献には、
正しく作ったギーは100年もつと
記されているのです。
 
私はこの正しく作ったギーとはいったいどのような作り方
をしたギーなのでしょうか?
 
この疑問が、今回のアーユルヴェーダ博物館を見学して少し解けました!!