このチャートはこれまでの4つの図をまとめたものである。ドイツのケムニッツ市にあるケムニッツ工科大学で行われた78の研究の独立したメタ分析では、TMがマインドフルネスや他の瞑想テクニックに比べて、否定的感情、特性不安、神経症的傾向の減少と、自己実現の増大において、有意に大きな効果をもつことが示された。

否定的感情は、この研究では、否定的精神活動を、気分プロフィール、怒り、緊張、心配、混乱、神経質、 不適切感、不信、罪悪感、不信感、葛藤と定義した。

特性不安は、 性格特性として通常どれだけ不安であるかを意味している。これに対して、状態不安は特定の状況への反応においてどれだけ不安であるかを意味する。

神経症的傾向は、神経症的傾向、感情的安定性、苛立ちのテストで測定された。

自己実現は、このメタ分析では、自己実現、芸術的才能、内側志向、時間能力(POI)、POIサブスケール、精神性/精神的経験、信心深さ、道徳判断のテストで測定された。

尺度は d、つまり標準化平均差であり、それは標準偏差ユニットの介入群と対照群の差である。 慣例により、d ≥ .80 は、大きな効果と考えられ、d = .5 は中程度、d = .2 は小さな効果と考えられている。すべてのTM効果は大きかった。 他のテクニックの効果は中程度から小さな効果の範囲であった。

注:この図を作るデータは、次の資料によった。 Sedlmeier, P., J. Eberth, M. Schwarz, D. Zimmermann, and F. Haarig. “The Psychological Effects of Meditation: A Meta-Analysis.” Psychological Bulletin 138, no. 6 (2012): 1139-71., Tables 3, 4, and 5 and Figure 9効果量はこの論文では相関係数 r として表現されていたが、この図を作成するためより親しみのある d に変えられた。