宇宙の脳波計を使っての意識研究

脳波計とは、脳の表面からでる微細な電圧を拾ってグラフに表すわけですが、脳の機能を調べる方法としては古典的で、現在ではfMRIでの脳マッピング研究その他が主流となっています。

もちろん、マハリシ国際大学ではfMRI、SPECT、PETも利用しますし、最近では超越瞑想における遺伝子レベルの研究も進んでいるのですが、それでも高次意識に関する研究においては、私は今でも極めて有用と考えています。

下記は脳波計以外で示した脳機能の表現方法です。

上のYouTube動画でアレナンダー博士が説明しています。純粋意識からいかに想念の泡が沸き上がり、意識の表面で考えとなり、私達の考えを前頭野がまるで会社のCEO(最高経営責任者)のようにまとめているか、そして超越瞑想を始めると即座に脳各部の脳波の同期がダイナミックに起こります。前頭前野の脳波の同期が日常の生活にどのように効果をもたらすか理解が進みます。

EEGの周波数帯の分け方は科学者によって異なりますが、おおよそ上図のよう分けるのが一般的です。大切な点は上図左の未加工の複雑な脳波図を周波数ごとに解析することによってはじめて右側のように周波数別脳波図として示されるのです。

上図の機械はオランダMindMedia社のNeXus-10という機械です。バイオフィードバック用に開発され4点間の同期度、心電、皮膚抵抗なども測定でき、TM中の脳波や体の変化を測定する器具としてはとても有効です。

F3とF4という脳波測定位置の下に引かれている黄色い線は中心溝(ローランド溝)といって、前頭葉とその後ろ側に位置する頭とを隔てている大きな溝です。P3地点とP4地点は頭頂葉です。知覚はおもに頭頂葉、後頭葉、側頭葉で行われます。脳の後方部(下図の青緑色の領域)は私たちが認識している世界や時空の領域(他者参照)を認識しています。それに対し下図の黄色部分で示されている前頭部は自分自身の認識領域(自己参照)です。超越瞑想により、注意が内側に向かい始めると、脳の前部からの脳波も後部からの脳波も即座に落ち着き、アルファ波が多く占めるようになります。