脳は、さらにさまざまな役割を持った領域に分かれています。
そしてそれぞれの領域がバラバラに働くと、脳全体がうまく機能しません。
そのために、脳には「統合機能」があり、それを担う脳領域も用意されています。
脳の統合性は、数値化することができ、その数値を略してBISと呼びます。
研究によると、TMは脳の統合性を高め、全体的ムード障害、不安、怒り、うつ、疲労、混乱を顕著に減少させ、活力を増加させることがわかりました。
先の見えない新型コロナウィルスの影響下では大きなプレッシャーを受けます。
これはプレッシャーにかかわる脳領域が活発に活動してしまうからです。
一方、脳の統合性が高い人は効率性が高いため、プレッシャーにかかわる脳領域の活動が抑えられ、
統合性に優れるため他に必要な脳領域をうまく活動させることができるのです。
外出自粛要請の出ている現在、TMを学んでみるのはいかがでしょうか?
Reference: Travis, Valosek, L., Konrad, A., Link, J., Salerno, J., Scheller, R., Nidich, S. Effect of meditation on psychological distress and brain functioning: A randomized controlled study. Brain and Cognition, 2018, 125, 100-105.
TMテクニックは脳統合スケール(BIS)を増加させる
TMテクニックを学んだ学校管理者と職員は、4か月の間に脳統合スケール(BIS)を増加させたが、対照群では変化がなかった。
結論: 結果は、TMプログラムを政府の管理者と職員に導入することで、脳の統合を高め、肯定的な感情を増し、心理的な苦痛を減らすことが実際に可能なことを示している。
方法: サンフランシスコ学校地区の96人の事務管理者とスタッフは、無作為にTMをすぐに学ぶ群と待機する対照群に分けられた。
基準点と4か月後の事後テストで、参加者は、オンライン版の気分状態プロフィール質問票(POMS)に記入した。
更に、その母集団の一部(N=79)は、基準点と4か月の事後テストでEEGを測定し、脳統合スケール(BIS)を計算した。
結果:事後テストで、TM参加者はPOMS全体的気分障害、不安、怒り、うつ、疲労、混乱の下位尺度を顕著に低下させ、POMS活力の下位尺度を顕著に増加させた。
EEGサブグループのTM参加者は、脳統合スケール(BIS)を顕著に増加させた。規則的な実習率は高かった (93%)。
要約
背景:心理的な安定性と脳の統合は心身の健康と組織の有効性にとって重要な要因である。
この研究は、心身テクニックであるTMプログラムが、政府の職員のEEG脳統合と肯定的感情を増加させ、心理的苦痛を減らすかを試験した。
サンフランシスコの学校で問題を克服するために瞑想を活用
「静かな時間」サンフランシスコの教育長による講演
カリフォルニア州の公立中学校における超越瞑想プログラムの導入