30年以上昔のことです。

グッドマンさん来日の折、マハリシ総合教育研究所のインタビューに答えてくださいました。

スタンレー・J.グッドマンさんは、業績不振のメイ百貨店のCEO(最高経営責任者)として同社を蘇生させ、全米2位の百貨店にまで育て上げた人物で、熱心なTM瞑想者でもありました。

彼が8年間のメイ百貨店のCEO在任中の経験を基に、平均以下の業績の企業または事業部を蘇生させる手段を、

CEOを対象に解き明かしたマネジメント革命の手法はいまでも語り継がれています。

また、グッドマン氏はオーケストラの指揮者でもありました。

自ら楽器の演奏もされ、バイオリンの名手だったようです。

来日時のインタビューで、グッドマンさんは瞑想と経営、音楽の共通点を話してくださいました。

それが『Restful alertness(安らぎの機敏さ)』です

バイオリンを弾くとき、バイオリンを顎の下に挟む以外は、体を完全にリラックスさせておかなければなりません。

同時に、全神経を集中して弦を抑える指に適度な力を加える必要があります。

この十分に安らいで、かつ機敏な状態を維持することは、経営にとっても非常に大切なポイントであると話してくださいました。

陸上選手がこのようにスタートを切る前、スタートライン上でまだ動いていないが、力が漲って今まさに飛び出す直前の状態が安らぎの機敏さです。