今日の「茶話会」の茶菓子は亥の子餅にいたしました。

京果匠 鶴屋吉信さんは、リクエストすると、お懐紙と、柾目のきれいな杉板で作られた銘々皿、

そしてクロモジをサービスで付けていただけます。

茶話会は実に多彩な話題がでて大いに盛り上がりました!

次回もぜひご参加ください。

亥の子餅 由緒

むかし、宮中では旧暦十月の亥の日に玄猪の儀(げんちょのぎ)を行うならわしがありました。

内蔵寮(くらおつかさ)より調進された御厳重餅と呼ぶ餅に、天皇は小型の臼で搗く型をなさり、

菊の葉、いちょう、もみじのいずれかを添えて群臣に賜ったものです。

 

そのいわれは、寒中に猪の肉を食べると身体が温まり、万病を除くとされ、

殺生を忌むところから猪をかたどった餅に代わりました。玄猪の餅は赤色、きな粉の黄色、

黒胡麻の黒色がほどこされていますが、これは陰陽五行説によります。

 

宮中の玄猪の儀は民間にも広まり、旧暦十月亥の日、亥の刻に亥の子餅を食べて

冬の無病息災を祈ります。

 

京では戦後忘れられていた亥の子餅を、猪に守護された和気清麻呂公をご祭神とする護国神社が

旧儀にのっとり復古、鶴屋吉信が調進いたしております。

 

と記されています。