新型コロナウィルスの影響を色濃く受けているこのような時期ですから、統治の在り方について古典から確認してみましょう。
そもそも、「政(まつりごと)」とは「祭り」も「祀り」も同じなのですが、
間宙る(まつる)、間均る(まつる)という意味だと理解しています。
つまり、天の法則と地上の営みを正しく調和させることを旨としなければならないはずです。
そのためには、まず人々が自然法の源、大本を体験し、
そこからすべての在り方を自然法に則って行動する技術を身につけなければなりません。
古典ではどのように述べられているでしょうか。
聖徳太子十七条憲法のうち第一、第二条
第一条、和を以って貴しと爲し忤ふこと無きを宗と爲す……。
一、調和する事を貴い目標とし。道理に逆らわない事を主義としなさい。人には皆仲間がいるが。道理に通じている人は少ない。それで天子や父に従わない者があり。たちまち隣り里へ立ち去る。しかし、天子が調和して臣下の仲が良いと。事を議論するに調和する。それで事の道理は自然にゆきわたる。何事も出来ないものは無い。
和を以て貴しとなすですね。
マハリシ先生の名はマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーです。ヨーガ、すなわちヨーガ(統一)を大切にしました。分断しようとするものを嫌いました。そして何よりも『自然法』Natural Lawに従うことを提唱しました。
第二条、篤く三寶を敬へ、三寶とは佛と法と僧となり……。
二、心から三宝を敬いなさい。三宝とは仏法僧のことです。人生、生老病死の間で最後に行き着くところは。どこの国でも究極の宗教です。どの時代でも、どんな人でも仏教を尊ばないものは無い。人間に悪人は少ない。良く教えれば宗教に従う。仏教に帰依しないで。何で曲がった心を正すことが出来ようか。
三寶 (tri-ratna トリラトナ)=統一場。ガッチャーミ=行く という理解
「篤く三宝を敬え」の原文は三帰依文ですが、マハリシは
三寶 (tri-ratna トリラトナ)の場へ、行きなさい(ガチャミ)
つまり統一場、純粋意識の場に行きなさい、と解説しました。
buddham saranam gacchAmi
ブッダム・サラナム・ガッチャーミ
ブッダ=知識・智慧。すべての宇宙の知識のある場=統一場へと行きなさい。
dhammam saranam gacchAmi
ダンマム・サラナム・ガッチャーミ
ダンマ・ダルマ=すべての自然の諸法則Laws of Natureの集まっている源Total Natural Lawの場=統一場へと行きなさい。
sangham saranam gacchAmi
サンガム・サラナム/ガッチャーミ
ヴェーダの知識では、『政府は国民の無邪気な鏡である』と言います。
政治家を選ぶのも国民。
官僚は国民が直接、選挙で選ぶわけではないにしても、
教育の在り方、受験内容でさえ、結局は国民の集合意識の表れです。
集合意識を高めなければなりません。