京都は多くの寺社仏閣があり、散歩路に困ることはありません。
また、市バスの一日乗車券で、どこへでも行きたいところに出かけることができます。
今はコロナ禍で、自由に出歩くことを控えていますが、
以前、妙心寺の近くに住んでいた時には毎日のように妙心寺境内が散歩道でしたし、金閣寺の近くに住んでいた時は大徳寺が散歩先でした。
どの季節に訪ねても、とても深い落ち着きを感じ、素晴らしいです。
禅寺の伽藍はおおむね、南から北へ向かって配置されているところが多く、その周りに塔頭が配置されています。
一般的に、京都の禅宗寺院の配置はスタパティア・ヴェーダで大切にする東、あるいは北向の入口とは異なる場合が多いのですが、
イタリアで開催された、第一回国際スタパティア・ヴェーダ会議の議長を務めてくださった磯崎新先生によると、
中国でも寺院は古来より東向きに建てられていたと解説してくださいました。
マハリシの解説によると、中国は昔、インド(南)から貴重な知識が来たので、南を大切にしたのでしょう、とのことです。
京都の寺社仏閣を見ると、日本一の塔頭数を誇った嵐山天竜寺は東に向いています。
平安時代からの庭園を含む建物、仏像等が残る十円硬貨の図案で有名な宇治平等院は、北東に宇治川、東に阿字池を有する吉兆な向きに建てられていいます。
東方浄瑠璃浄土の方向である東に面しており、シンメトリーでとても美しい建物です。
松尾大社も東に桂川や支流をふくむ河川を配置する東入り口です。
東寺は、現代では主な入口は東に設定していますね。北からも入れます。
しかし、南門は、入るとすぐ柵で仕切られ、まっすぐ東寺さんの境内に進むことはできなくなっています。
2002年のころ、国際本部の大臣10人が京都を訪れた際、東寺の金堂の柱の間隔等を数えながら、スタパティア・ヴェーダの原則に則っていると感心しておりました。
現在は金堂の拝観入口も東で、西から出るようになっています。
スタパティア・ヴェーダの知識では、南入口が最も不吉とされます。
京都市内は、東西南北に正しく道路が作られ、きわめて正しいヴァストゥなのですが、
都の入り口である羅城門は東寺と西寺の間にあり、南に入口が面しておりました。
羅城門は、建築されてほどなく台風で倒壊してしまいました。
蓮華王院 三十三間堂は東に向いており、拝観も北から入るようになっています。
西に鴨川が流れているのですが、三十三間堂の東には池を二つ設け、西側の水の影響は中和化されていると考えられます。
京都で最も有名な神社は八坂神社でしょうか。
四方に入口がありますが、現在は西入口がメインと言えるかもしれません。
ですがもともと八坂神社が祀られた位置は壬生新選組の頓所に近い、四条通沿いの元祇園 梛神社(なぎじんじゃ)で
スタパティア・ヴェーダの知識で大吉と言われる東と北入口となっています。
そして、もちろん東本願寺、西本願寺の両寺院は、東に堀と鴨川を配し、烏丸通、堀川通に面してどっしりと東を向いています。
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