ハーバード大学医学大学院の教授であり、医師として活躍するサンジブ・チョプラ博士が、信頼性の高い膨大な研究をもとに「これだけは間違いなくいいと断言できる」習慣の一つとして瞑想を取り上げている。
以下は、彼の著書『ハーバード医学教授が教える健康の正解』の書籍からの引用(source:ダイヤモンドオンライン)。
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「瞑想」をすると何かが得られる?
あるとき誰かが賢人に尋ねた。
「あなたは瞑想で何を得ましたか?」
賢人は頭をふって答えた。
「いや、何も」
それからこういった。
「でも、失ったものはありますよ。怒り、不安、落ち込み、自信のなさ、老いと死へのおそれです」
1日「15~30分」の瞑想で人生が大きく変わる
私の父はインドの有名な医師で、兄のディーパックと私は、
科学的に実証された西洋医学の技法を信頼するよう教えられて育った。
医学を学ぶために兄弟でアメリカに渡ってから、
ディーパックは伝統的な超越瞑想に関心をもつようになったが、
当時の私には、お手軽な悟りブームにしか思えなかった。
しかし、妻が瞑想を始めて、ひと月ほど経つと、
はっきりした変化が感じられた。
穏やかなオーラをまとっているように見えた。
いっそう美しくなり、自信にあふれ、
満ち足りているようだった。
妻はとくに私に瞑想を勧めるでもなかったが、
正直興味をそそられた。
ある土曜日の朝、
妻をマサチューセッツ州ケンブリッジの瞑想センターまで送っていったとき、
兄の瞑想の導師に話しかけられた。
そのとき、超越瞑想とはどんなものですか、と聞いてみると、
お酒もたばこもやめる必要はない。
静けさと強さに満ちた場所から力を得て、
自信をもって仕事にあたれるようになる。
そして当時の私がとくに惹かれたことに、
テニスでも集中力を高め、
もっと強くなれるというのだ。
テニス大会の決勝戦を控えていた私は、
瞑想すれば勝てるでしょうかと思わず聞いた。
すると「勝てるかどうかは保証できませんが、
負けてもあまり嫌な気持ちにならなくなりますよ!」
という答えが返ってきた。
次の週末にさっそく手法を学び、
それから1日2回、15分から30分ずつ瞑想するようになった。
かれこれ30年以上も前のことだが、
瞑想はいまも私の人生を支える柱となり、
とほうもない恵みを与えてくれている。
この信じがたいほど変化の早い時代、
さまざまな刺激が感覚に集中砲火を浴びせ、
私たちの注目と関心を得ようとする世界にあっても、
瞑想さえすればそうしたすべてから逃れ、真の孤独と平穏の場所に、
しかもまったくお金をかけずに行くことができるのだ。
source:ダイヤモンド・オンライン『ハーバード教授が解明!「瞑想」に本当に意味はあるか?』