真の健康管理とは、健康の維持

現代の健康管理システムは「病気の管理」と呼んだ方がふさわしいものです。

健康管理に最先端の方法が採用されているにもかかわらず、様々な慢性的症状を抱えている人々がたくさんいるのが現状です。

600件に及ぶTMに関する科学的研究の多くは、超越の体験が健康にもたらす効果を裏付けています。

これらの研究は、実は、私たちの体には大きな「治癒力」が備わっていることを実証しています。

超越瞑想を実践することで、体はこの能力を発揮するのに最も適した状態になります。

その結果として、多くの慢性疾患に対して、比較的早い時期に有意な改善が起こり始めます。

しかもそればかりではありません。

さらに重要なことは、超越の体験を繰り返すことで、ほとんどの疾患を実際に予防することができるということです。

真の健康管理とは、人々の健康を維持することを目標とすべきです。

健康に関する科学的研究

TMに関する数多くの研究の結果、健康に対するTMの効果が実証されてきました。

そのなかから、超越の体験が病気を予防する効果があることを示す研究をいくつかご紹介します。

米国で行われた長期的研究では、5年間にわたって2千人のTM実践者と、60万人の米国人の入院数を比較しました。

その結果、40歳未満のTM実践者のグループでは入院数が平均より50%少なく、40歳以上のTM実践者のグループでは70%少ないことが分かりました。

この結果を詳細に見てみると、出産以外のすべてのカテゴリーで入院数が少なくなっていることが分かります。

(出産による入院数はTMグループの方が多くなっています)。

例えば、心臓病による入院は87%少なく、ガンによる入院は60%少なくなっています。

Ref.Psychosomatic Medicine 49: 493–507, 1987

この研究結果を見て、2千人のTM実践者たちは、もともと健康的な生活を送っていて、その一部として超越瞑想を始めたのではないか、という意見が出てくるかもしれません。

そこで、もう一つ長期にわたって行われた大規模な研究を見てましょう。

この研究では、TMを実践するカナダ人1,418人の、TMを始める前の9年間と始めた後の5年間を含む合計14年間にわたる医療費を比較しました。

彼らがTMを学ぶ前の医療費は、条件が一致するように慎重に選ばれた対照グループの医療費よりも多かったのですが、TMを始めた後の医療費は、対照グループと比較して毎年平均して14%減少しました。

5年後には、TMグループの方が医療費が50%少なくなりました。

高齢者(65歳以上)のグループだけに対象を限定すると、その差は78%にもなります。

このように、カナダで行われた研究でも、米国の研究と同じ結果が現れました。

Ref.American Journal of Health Promotion 14: 284–291, 2000

医療費が50〜78%少なくなることが、2つの大規模な研究で確認されていますが、TMの費用はまだ保険の補償対象にはなっていません。

 

医療に革命が起こっています。

それなのになぜ健康保険会社は、TMの受講費用を補償しないのでしょうか?

高齢者の医療費を78%削減できる薬が発見されれば、すぐにその薬は売り出されて、すべての人が利用できるようになるでしょう。

それによって、政府や健康保険会社は多くのお金を節約できるからです。

実を言うと、この薬とは、健康を改善するだけでなく、人間関係や脳機能など、生命の多くの側面をも改善する「超越の体験」のことです。

この体験は誰でも簡単に得られるのですが、それを体験するためには適切な指導を受ける必要があります。

日本ではまだ、TMの指導にかかる費用は健康保険の補償対象になっていませんが、いくつかの国では、政府や保険会社がTMの受講費を保険で補償することを検討し始めています。

健康保険会社は、健康に良いことをする人たちを支援することで多額のお金を節約することができます。

健康保険会社や政府は、すでに病気になった人たちを支援するよりも、健康を維持したいと思っている人たちを支援する方が多額のお金を節約することができるでしょう。

病気を予防する方が、治療するよりも安い費用で済むからです。

現在、TMの受講費が保険の補償対象になるように、健康保険会社や政府に呼びかける活動を始めましたので、こうした活動への皆様のご協力をお願い致します。