ビートルズが瞑想を始め60年。5000年を超える伝統を持つこの瞑想法は、不協和音で満ちた脳がまるで大交響楽を奏で始めるように整い、創造性、愛にあふれ、健康が増します。一度習えば一生使えるこの瞑想は現代に正しい方法で復活した科学的で信頼のおける瞑想法です。

ザ・ビートルズを魅了した瞑想とマハリシ・マヘーシュ・ヨーギー

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ビートルズが初めてマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーに会ったのは1967年のことだった。超越瞑想の教師として知られるマハリシが英国で講演ツアーを行っていた頃だ。

ビートルズの4人は、マハリシの講演会に参加し、瞑想を習うことに決めた。その後、インドのリシケシに行って数週間マハリシのもとで教えを受けた。

伝説のバンド、ビートルズと超越瞑想に関しては、噂ばかりが横行していて謎が多い。だからここでは、当時ビートルズのメンバーが超越瞑想についてどのように語っていたのかを紹介したい。

マハリシとの最初の出会い

ジョージ・ハリスン8月24日にリンゴをのぞく全員が、ヒルトンホテルで行われたマハリシの講演に参加したんだ。チケットをとったのは僕さ。実は僕はマントラが欲しかったんだ。前から瞑想したいと思っていたんだけど、そのためにはマントラという他の世界に入るためのパスワードが必要だと本を読んで知っていたからね。それで、僕たちはいつも一緒に行動していたから、ジョンとポールも一緒にやってきたんだ。

ポール・マッカートニー:最初に行こうと言ったのはジョージなんだ。その講演会にペレグリン・ワーソンがいたのを覚えている。次の日、彼がどんな風に感じたのか知りたくて彼の記事を読んだけど、彼はちょっと疑っていたようだ。でも、僕たちは何かを探し求めていた。ドラッグにもはまったけど、それに代わる何か意味のあるものを探していたんだ。

僕たちがまだリバプールにいた頃、テレビでよくマハリシを目にしていた。彼はときどき「グラナダの人々と場所」という地方のワイドショーに出ていたんだ。僕たちはみんなで「ヘイ、昨日のあのクレージーな男を見たかい?」って話していた。だから、マハリシについてはよく知っていたんだ。マハリシはよく笑う小さな男で、世界中を7回もまわって世界を癒そうとしていた。

ジョージ・ハリスン:マハリシの話は筋が通っていると僕は思った。たぶん、他のみんなもそう思ったと思うよ。マハリシは、朝20分と夕方20分間の簡単な瞑想で、人生の質を高めることができ、それを行う意味を見いだせると言ったんだ。

ジョン・レノン:「彼は素晴らしい」と僕たちは思った。そんな人を探していたんだ。誰でもそういう人を探していると思うけど、とにかくその頃、僕たちはみんな探していた。僕たちはマハリシに出会って、いい感じがしたので、ウェールズに行ったんだ。素晴らしい旅だった。そのことに感謝している。

今の若者たちは、本当に答えを探している。教会は適切な答えを出すことができないし、両親にも無理だ。物質的なことでは答えを出せないんだよ。

リンゴ・スター:その当時、モーリーンはジェイソンと入院していた。僕がお見舞いに行って、帰宅して留守番電話を聞くと、ジョンのメッセージが残っていた。「よう、僕たちあの人に会ったぜ。それでウェールズに行くことにしたんだ。君も来いよ。」次のメッセージは、ジョージからだった。「よう、マハリシに会ったぜ。すごい人だよ! 土曜日にみんなでウェールズに行くんだ。君も来なよ。」

ジョージ・ハリスン:マハリシがバンガーでセミナーを行うことになって、「明日来なさい。どうやって瞑想するか教えてあげよう。」と言ったので、次の日、僕たちは列車に飛び乗ったんだ。

 

ジョン・レノンとジョージ・ハリスンのインタビュ

1967年10月4日、英国で人気のテレビショー「ザ・フォレスト・プログラム」で、ビートルズのメンバーであるジョン・レノンとジョージ・ハリスンのインタビューが放送された。その時、ビートルズのメンバーは、すでにマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーに会っており、6週間の間、毎日超越瞑想を行っていた。

短期間の瞑想の経験にも関わらず、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは、司会者(デービッド・フロスト)の質問に明確で鋭い答えをしていた。この興味深いやりとりについては、オンラインで聞くか(残念ながら音量が不明確だが)、下記の質疑応答を読んでほしい。

──今朝マハリシが話していましたが、彼の瞑想法を行っている人々は、二つのことを経験しているそうですね。それは静けさとエネルギーだということでしたが、それらを経験しましたか?

ジョン・レノン:僕はすごく大きなエネルギーをもらった気がする。それは同じエネルギーだけど、引き出そうとしなくても、自然に沸いてくるんだ。

 

──それは、どういう意味ですか?

ジョン・レノン:瞑想中に感じるエネルギーは、以前からそこにあるとわかっていたけど、何もかもがうまくいってる日にしか、手に入れることができなかった。それが瞑想すると、たとえ雨が降っている日でも同じ位たくさんのエネルギーを得ることができるんだ。

 

──瞑想は、どんな日でも同じくらい良いものですか?

ジョン・レノン:一番悪い日でも、以前に比べたらずっといい。

 

──ジョージ、あなたもそう感じますか。

ジョージ・ハリスン:どちらにせよエネルギーは、いつもどこかに隠れている。瞑想は、それに触れる自然な方法なんだ。毎日瞑想することで、このエネルギーに触れるチャンスを自分に与えて、少し余分にもらってくることができる。そうすれば、人が普通に行っていることは何でもできるようになるし、もう少し多くの幸せだって手に入れることができる、多分ね。

 

──瞑想中に、どうやってそのような状態になるのですか? マハリシは、彼自身または他の教師がある特定の音を与えて、その音で、その人のリズムの中に入っていけると言っていますが……。

ジョージ・ハリスン:人はそれぞれ自分のリズムをもっている。だから、言葉または音と呼ばれるマントラをもらって、それを使うと、考えの精妙なレベルを越えて超越することができるんだ。マントラは、より精妙に、より精妙になっていき、ついにはマントラさえも超越してしまう。そして、その純粋な意識のレベルで自分自身に出会うんだ。

 

──どうでもいい考えが浮かんできて、それが邪魔になるときには、どのようにして瞑想に戻るんですか?

ジョン・レノン:そうだね。ただ座って心がさまようままにするんだ。何を考えていても、そのままにしておく。そして、考えていたことに気づいたら、もう一度、その考えからマントラに戻るんだ。意志の力で考えを抑える必要はなく、ただ考えをマントラに置き換えればいいんだよ。

ジョージ・ハリスン:時々、マントラを全然思っていないことに気づくことがある。そこに至ったときは、普通の経験を超えた深いところにいるんだ。その状態では、時間も空間も個別性さえもない。だから、どのくらい長くそこにいたのかわからない。ただそこに触れて、また粗雑なレベルに戻ってくるんだ。それだけのことさ。

 

──では、ただ座って考えるのではなく、瞑想の目的とは、何も考えない状態に達することなのですか?

ジョン・レノン:ときには、そうしたことさえ意識しないこともある。自分が目覚めていることに気づくのは、その前に眠っていたときだけだ。だから、あるときは20分間ただ座っていただけということもあるし、別の時には、全然時間が経っていないように思える時もある。

──瞑想の終わりには、その20分間に、何が起こっていたかわかるのですか?

ジョン・レノン:それは人によって違うと思う。

ジョージ・ハリスン:瞑想中に何が起きているのか、他の人に話すのは難しい。その人の個人的な体験だからね。

 

──たぶん言葉で表現できない何かを体験しているんですね。私が聞きたいのは、瞑想を終えた後、よりリラックスした気分で自分のことや他の物事について、もっとよく知っていると感じるのですか?

ジョージ・ハリスン:何か知識を得るような感じとは違う。そう感じる人もいるかもしれないけど、正確にはそうじゃない。より力が満ち溢れてくる感じで、そこから出てくるとリフレッシュした感じになるんだ。

ジョン・レノン:その状態に留まっているには、もっと実習が必要だと思う。僕たちは6週間くらい瞑想しているけれど、その意識状態に留まって、それを粗雑なレベルにまでもってくるには、もっと長く実習を続けることが絶対に必要なんだ。

 

──では、瞑想の目的とは、瞑想中の状態を活動中にも維持することなのですか?

ジョン・レノン:それについては、マハリシが例え話をしている。瞑想は、布を黄色に染めるようなものだってね。布を染料に浸して、それから取り出すんだ。染料に浸したままだと、ベタッとしてしまうからね。もし、ずーっと洞穴の中で座っていたら、無気力になってしまうのと同じさ。瞑想というものは、入っていって、それから出てくるんだ。入っていって出てくる、何年間もそうするんだ。

 

──あなたたちの誰か、ポール・マッカートニーだったと思うけど、瞑想から受ける感じは、ドラッグが一時的にもたらす感じに似ていると言っていたけど、そんな感じですか?

ジョージ・ハリスン:ドラッグでは、相対的なレベルしか体験できない。ちょうど夢を見ているようなもので、それらはすべて相対的で粗雑なレベルの体験なんだ。瞑想する時はいつも、もっと精妙なレベルへと入っていける。だから、それらを比べることはできない。ドラッグでは、わずかなことを垣間見て、ただ強烈な体験をするだけさ。ドラッグを使って、粗雑なレベルから精妙なレベルに行きたいと思っても、全然出来ないんだ。

 

──ドラッグを使ったことがありますか?

ジョン・レノン:ずっと昔にね。もうやってないよ。ドラッグでは、自分のエゴを見つけただけだった。ドラッグで自分を見つけたいと思ったけど、本当の自分はもっと深いところにあった。そして、そこに到達するための方法が瞑想であり、ヨガだった。僕はこの瞑想法だけが、そこに到達できる方法だとは思ってない。明らかに違うだろう。ヨガにはたくさんのテクニックがあるからね。でも、重要なことは、それぞれの魂は神聖であり、瞑想は、その神聖さを引き出すテクニックだということ。その神聖な状態に至るためのテクニックなんだ。

 

──実習し始めて6週間ということですが、明らかに大きな影響があったようですね。瞑想と一緒に何かしなければならないことはありますか? 例えば、こうすべきだといった規則や課題はありますか?

ジョン・レノン:ただ瞑想を毎日の日課に加えるだけで、後はこれまで通りでいいんだ。宗教を変える必要もないし、何も変える必要はない。どんな人でも、ただ瞑想を続けるだけでいいんだ。

ジョージ・ハリスン:もしマハリシを模範にして生きなければならないとしたら、それはキリスト教と同じになってしまう。それが、その答えさ。

 

──たとえば「神」といった言葉は、マハリシと会う前と今とでは違う意味をもつようになりましたか?

ジョージ・ハリスン:「神」は、僕にとってすべての事柄を意味している。すべてのもののなかに神がいて、すべての創造物は神の一部なんだ。

 

──瞑想は、自分だけと関わるものですか。あるいは、他の人に対する責任もともないますか?

ジョージ・ハリスン:あなたが他の人に対して行った行動は、自分自身に戻ってくる。相手がどんな人であろうが関係なくね。だから、他の人に対する自分の態度が重要なんだ。他の人に親切にすれば、自分も親切にしてもらえるし、誰かの顔をぶてば、自分もぶたれることになる。それは宗教的な教えとは関係ない。何か行動をとれば、それと同じ反応が戻ってくる。それはキリストの言っていたことで、何をしたとしても、人はその報いを受けることになるのさ。

ジョン・レノン:それは全宇宙、全宗教に共通することだ。それを知るためには、ただ心を開くだけでいい。ブッダは素晴らしいし、キリストもいいけど、その教えは全く同じなんだ。

 

──では、キリストとマハリシは、何が違うのですか?

ジョン・レノン:そうだな。マハリシはご存じの通り、奇跡を起こさない(笑)。マハリシがどのくらい神聖で、超人的な力をもっているのか、僕にはわからないからね。

ジョージ・ハリスン:キリストは神の生まれ変わりの一人だった。キリストやクリシュナのように、神として生まれてきた人々は、多くの人々を救うために生まれ変わって戻って来る。でも、他の人たちは普通に生まれてきて、特定の生まれ変わりを通して神に達すると思う。

ジョン・レノン:マハリシは多分そうした人たちの一人だろう。マハリシは全く普通の人間だけど、そのように動いている人なんだ。(笑)

 

──マハリシと彼の瞑想法が、どのように世界の問題を解決すると思いますか?

ジョン・レノン:瞑想して意識の深いレベルに気づくこと、それを行っていれば、本当の問題は、この世界に知恵が欠けていることだと気づく。だから、一人ひとりに何かできることがあるんだ。

 

──では、一人ひとりが自分自身の内側に深く深く入っていけば、よい考えを見つけることができるということですか?

ジョン・レノン:いろんな考えが見つかると思う。だけど重要なことは、考えることじゃない。意識のより深いレベルにたどり着くことなんだ。殺人者が瞑想したからといって、どう変わるかわからない。たぶん瞑想が彼の気持ちを変えるかもしれないけど、それはわからない。それについては、マハリシに聞くといいよ。でも瞑想は良いもので、簡単なんだ。

Sources:

 


 

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Meeting The Beatles in India/2020/加/79分/監督:ポール・サルツマン
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1968年、失恋した23歳のサルツマン監督は、北インドのマハリシ・マヘーシュ・ヨーギー訪問でビートルズの4人と出会う。彼らとともに過ごした奇跡の8日間が、50年以上を経て初めて明かされるドキュメンタリー。
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