マハリシ・ガンダルヴァヴェーダ
マハリシ・アーユルヴェーダの中で、様々なタイプの音楽が重要な役割を果たしている。
第一に、環境の音楽によって生み出される外側の振動が、分子レベルにある内側の振動を変えることはほぼ確実である。
第二に、音楽のメロディーとリズムの構造は、大脳辺縁系が体に取り入れるもう一つの経験である。
音楽は滝のような神経化学物質やホルモンの流れに変わり、体をよみがえらせるのである。
音楽の種類が異なるとその効果も異なる、ということが研究によって示されている。
アーユルヴェーダの伝統の大師たちは、長年の瞑想によって洗練された感受性を持って、このような意識に対する音の効果を綿密に研究した。
その結果、音楽やその他の音の使い方のさまざまな効能や用法が明らかになった。
これらの中でもっともよく知られているのが、インドの伝統的な古典音楽であるガンダルヴァヴェーダである。
ガンダルヴァヴェーダが誕生したのは何千年も前のことだが、その基本的な原理は、今日においても、優れた音楽家たちの長く美しい即興演奏の根底に生き続けている。
マハリシ・アーユルヴェーダでは、このような一日の中の自然なサイクや季節のサイクルを重視する。
一日のうちの適切な時間にマハリシ・ガンダルヴァヴェーダを聴くことによって、時間の流れにしたがった自然な移り変わりが滑らかになり、体と心が自然法の24時間のサイクルに調和して楽に機能するようになる。
マハリシ・アーユルヴェーダでは、特定のドーシャのバランスをとるために、特定のラーガを処方することもある。
マハリシ・アーユルヴェーダは、誰も聴く人がいないときにも、家の中で演奏されることがる。
伝統的な説明によると、その音楽は、聞く人がいなくても、その家を活気づけ調和的にする影響を生み出すという。
ガンダルヴァヴェーダは、調和や平安を創造する強力な手段と考えらえているが、家庭にこのような雰囲気を創造するためにも利用できる。