一日に二回の休暇をとるようなものと考えてください。

TMを学ぶ人々は、普通、ストレスを管理したいとか、幸福や知性、自信を高めたい、といった長期的な目標を心に抱いています。

ですが、TMを実践すると大抵の場合、短期的にも著しい効果がもたらされます。

実践を始めてすぐに効果を感じるのは楽しいことなので、一日二回20分ずつ時間を作ろうという意欲も大いに高まってきます。

例えば、朝に30分早起きしてTMをするのは難しいと思うかもしれませんが、最初の数日間だけでも瞑想を行えば、多くの人が睡眠の質が改善されたことに気づきます(ストレスは睡眠の質を乱す第一の要因です)。

より充実した睡眠を経験するようになると、少しくらい早起きするのは思ったほど難しいことではなくなります。

また、晩にどうやって時間を見つければいいのかと思っている人たちも、一日の忙しい仕事を終えた後に行う20分のTMは、一日のうちでもっとも楽しみな時間になっていることに気づきます。

TMをすることがとても楽しい体験になるので、楽しいことのために時間を作るのはずっと簡単になります。

そのうえ、ほとんどの人たちは自分のバッテリーが充電されたように感じます。

多忙な一日の最後にそのように感覚を味わうのはとても喜ばしいことです。

大抵の場合、TMのために費やした時間に対する報酬はその日の夜のうちに返ってきます。

その夜の残りの時間を楽しむための元気が増しているからです。

 

質問2:TMって どうやるのですか?

 まず楽な姿勢で座ります。    

いすに腰かけても床に座っても、足を伸ばしても曲げても、あぐらをかいてもかまいません。

楽な姿勢をとったら目を閉じて、マントラを心の中で用いて瞑想します。

心を集中させたり、何かをコントロールしたりはいっさいしません。

じっとしている必要もありません。

蚊に刺されてかゆければかけばいいし、咳やくしゃみもがまんしません。

足がしびれたら動かします。

TMはまったく無理をせず、自然に行ないます。

また、どんな場所でもかまいません。できれば静かなところがやりやすいでしょうが、自宅でもオフィスでも公園でも、どこでもよいのです。

TMは、はたから見ればただ目を閉じているだけですが、体は非常に深い休息状態にあります。

1回のTMは15分から20分。それを朝夕2回続けます。お子さんはもっと短くなります。

 

質問3:TMが、それほど効果的なものなら、どうして無料で教えないのですか?

TMは自然なテクニックですが、正しいやり方を学ぶためには個別の指導が必要です。

人は、それぞれ異なった傾向をもっているため、その人に合わせて教師が個別に指導を行う必要があるのです。

しかし、いったん正しい指導を受ければ、誰もが2~3日のうちにより安らいだ心の状態を体験できるようになります。

そして、その後は一人でも正しく瞑想が行えるようになります。

とはいえ、最初の2~3カ月は、ときどきTMセンターに通って、瞑想が正しくできているかどうか教師にチェックしてもらうことをお勧めします。

体験が深まっていくと、新しい疑問が出てくるものです。

教師と話して、そうした疑問を解消することで、TMに関するより深い理解と体験を得ることができます。

このような訳で、一人一人に合わせた個別の指導を行い、学んだ人が十分なフォローアップを受けることができるように、一定の受講料が必要になるのです。