世界の健康/世界平和

マハリシ・アーユルヴェーダにおけるもっとも説得力のある研究のいくつかは、マハリシ・アーユルヴェーダの数あるプログラムの中でも、最も遠くまでその効果が及ぶプログラムに関してなされたものである。

瞑想は私たちの周りの世界を変えることができる。

ヴェーダの文献に次のような有名な言葉がある。

「タット サンニダウ ヴェイラティヤガハ(落ち着いた心の近くでは、攻撃的な傾向は消え去る)」

今では40以上ある科学的研究が示しているところによると、瞑想の熟練者たちは実際に統計学的に測定可能な調和と平和の影響力を自分たちの環境に創り出すことができる。

これらの研究が示しているのは、超越瞑想とTMシディプログラムの熟練者たちの集会において、その参加者数が増えると、きまって、犯罪率が減少し、交通事故が減少し、戦闘(もし戦闘が行われていれば)が減少する。

感染病にかかる人の数も減少する。

それと同時に、失業率、インフレーション指数、株式市場の活動、国民総生産などの統計値から測定される経済状況も向上する。

ある場所に集まっている瞑想者たちのグループが、何百キロも離れたところの交通事故や病気を減らすということは、最初は信じられないことのように思われるであろう。

しかし、意識が本当に一つの場であるとしたら、これは当然の結果であると言える。

自然界のどんな場も、「場の効果」や「遠隔作用」を生み出すような波動の放射を可能にする。

テレビの放送局は、目に見えない、非物質的な波動を電磁場の上に乗せて放射している。

その結果、私たちの家庭のテレビに映像が映るのである。

自然界のあらゆる面が場であるように、意識も限りない一つの場であると想定できる理由は、すでに十分にある。

そして今、マハリシ効果として知られている「意識の集団力学」に関する研究が、意識には実際に場のような性質がある、というはっきりした証拠を示している。

それは、放射され地球を半周して、犯罪や暴力の減少、経済成長の向上といった遠隔作用を生み出す場の効果を裏付けているのである。

1%効果のチャート

研究結果

この研究では、1972年末までに少なくとも人口の1%がTMテクニックを学んでいる11の都市と、それと同等な人口、地形、犯罪統計をもつ、TMテクニックをしている人のほとんどいない12の対照都市とが比較されました。

11の対照都市のうち犯罪が増加した都市が8カ所ありますが1972年から1973年にかけて全体で平均8.3%の重犯罪数の増加が見られました。

アメリカ全州の犯罪統計をまとめた「FBI統一犯罪報告」によると、同じ規模の都市群のその年の犯罪の平均増加率は8.7%でした。

これに対して、人口の1%がTMテクニックをしている都市群では、平均8.2%の犯罪率の低下が見られました。

対照都市と比較すると、これは相対的に16.5%の減少になります。

二つの都市群の間のこの犯罪率の変化の違いは、統計的に偶然とは言えない大きな違いです(p<.001共分散分析)。

さらに、これらのサンプル都市の瞑想者の割合と犯罪率減少との間には、相関比0.66という統計的に有意な相関関係があることがわかりました(p<.001)。

解説

どんな社会学的研究にも、コントロールできない変数がたくさんあり、原因と結果の関係を決定的に証明するのは難しいものです。

しかし、この研究の場合には、多くの都市にわたって一貫した結果が得られました。

さらに、TMテクニックをしている個人に見られる心身の秩序や人間関係の向上など、多くの科学的に実証されている結果が、TMグループは全体の生活の質に影響を及ぼさずにはおかないということを示唆しています。

個人の行動に調和とバランスが増大してくれば、都市の生活にも自然に調和とバランスが増大してきます。

これは、都市人口のわずか1%がTMテクニックを行えば、全体の生活の質にはっきりとした変化が見られるようになる、ということを示した最初の研究です。

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