CIMG1111.JPG

京都、大徳寺塔頭「東滴壺」です。

CIMG1112.JPG

方丈の東にある有名な坪庭で、わが国では最も小さく、底知れぬ深淵に吸い込まれそうな感じのする、格調高い石庭です。

この石庭の脇に、10年ほど前まで川柳が掲示されていました。

 

 とびこんだ ちからでとびだす かわずかな

 

 今日訪ねたら、もうなくなっており心残りでした。

このシンプルな川柳は瞑想の神髄を表しているように思います。

 ディヤーナ(心と「存在」との間にある生命の領域)は「禅」という言葉の語源で、

一般的にディヤーナといえば瞑想をさすのですが、

 

心の内に深く飛び込めば跳びこむほど、力を得て躍動的になり、

活動の領域に飛び出してくることができる

 

という、最少作用最大達成を表しているように思います。