図1

40部門あるヴェーダ(知識・科学)のなかの根本ヴェーダはリク・ヴェーダ(リグ・ヴェーダ)です。

リク・ヴェーダとは種の知識(種智)です。

種の中には、木全体に関する知識・情報が、非具象の形(Unmanifest)で存在しています。

たとえば、マンゴーの種だとしましょう。

マンゴーの薄っぺらい種を割っても木や果実の姿は見えません。

しかしその中には、根、幹、枝、葉、花、果実という木の全情報が含まれています。

 

リク・ヴェーダの冒頭句は、

AK NI MI LE PU RO HI TAM   アク ニ ミ レー プ ロ ヒ タム
YA GYA SYA DE VAM RI TVI JAM   ヤ ギャッ スャ デー ヴァム リ トヴィ ジャム
HO TA RAM RAT NA DHA TAM AM ホー ター ラム ラット ナ ダー タム アム

の順に「アの崩壊 ア・ク」から展開します。

マハリシは、この8×3=24の音節(スワラ)は現代物理学における統一場理論の10次元の数学的表現と同じだと解説します。

私は農業問題に興味があり、農業大学に進みました。

学生時代はクラブ活動しかしていなかったのですが(-_-;)それはさておき、

TM教師になり、2002年のころ「完熟フルーツプロジェクト」でマハリシの指示のもとアジアの調査に送られたことがあります。

各国を廻り、最後にフィリピンを訪ねた際、貧しい農家の裏庭に数本のマンゴーの樹をみつけました。

黄色の実がたわわに実っています。

聞けば樹齢400年だそうです(◎_◎;)

数百年もの間、毎年毎年、肥沃な火山灰の土壌に含まれる栄養と微生物の働きだけで実を生らし続けるって、すごいと思いませんか?

大きさだって売られているフィリピンマンゴーとかわりません。

貧しくて農薬や肥料が買えない農家であるがため、このような持続可能な状況になるのです。

 

ですが、ほとんどのフィリピンマンゴーは海外の資本が入ったプランテーション農業です。

農薬も化学肥料もたくさん使うので地勢と樹勢も早く衰えます。

バナナの場合でも、日本に輸入されるバナナの80%はフィリピン産です。

ミンダナオ島ではほとんどプランテーションですが、多くの科学肥料、農薬が使用されていて、その悪影響が知られています。

 

マハリシは、農業(Agriculture)とはCulture(育てること)・Cultivate(耕す)にAgree(同意する)ことだと解説します。

多少人間が手伝うこともあるでしょうが、基本は太陽や土や恵みの雨、土中の微生物などが育んでくれることに”人間が同意すること”が『農業』だとマハリシは言っているのです。

 

最初の図1の「マハリシの総合的知識」に戻りましょう。

 

仏教でも「阿は親の字」と言われるように、阿字の中には全てが含まれていると考えられています。

農業を例に話してきましたが、12部門のすべてに同じことが言えます。

左から1.Law法、つまり人間が作った法律の概念を広げた自然の理〔ことわり〕)から始まります。

1に加え 2.教育3.健康4.農業と続きます。リシの価値

5.経済 6.管理行政 7.建築・工学 8.防衛(予防のための)デーヴァターの価値 

9.通信・伝達 10.音楽・芸術 11.宗教・文化 12.至高の政治学 チャンダスの価値

と並びます。

 

もうすぐ参議院選挙です。

各政党はこれまでの慣習に従いマニフェスト(Manifest)を掲げることでしょう。

マニフェストとは具体的な政策を列記することを言っているのだと思います。

 

しかし、上述の通り、TM瞑想の実践を通し、すべての法則が形をとらない(Unmanifest)で且つ『総合的な知識』として存在している純粋意識の体験を通してはじめて各分野が成就することになります。

 

以上

種(たね)の知識 リク・ヴェーダ とマンダラ

連載 ヴェーダ科学入門①

「ヴェーダ」の観点から『大阪都構想』を考える