憲法の十六番目の表現

憲法の十六番目の表現は、世界中の図書館蔵書に匹敵する無数の示唆に富んだ知識から成り立っています。

それらの本は時代を通して人類が成し遂げてきた偉大な達成を記録しています。

憲法のこの表現の中には、あらゆる国の人々の豊かな文化、進歩した科学、精神的な達成などが表されています。

 

この表現のテーマは進歩です。

それは、人が生命の源、純粋意識とコンタクトを保つことができれば、進歩の歩みの中に自分自身を見失うことなく、進歩の勢いを支持することができるということを示しています。

マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー

 


今回が、宇宙憲法の16の表現の最終回です。

私たちは、「今」を生きています。

そしてほとんどの人は、進化進展の方向にむけて進歩しています。

ほとんどの人と書いたのは、人間の神経系は、自然法則を逸脱することができるほどの自由を与えらえているので、進化の逆方向を選択すればそちらの方向に進んでしまうこともありうるわけです。

しかし、たとえ自然法則を犯す行動をしたとしても、それで痛い目にあい反省し、いつかはまた進化の道に戻るのでしょう。

 

進化の流れ(ダルマ)は自然な流れですが、それはあたかも未来という高みに向かって無限に続くハシゴを一段一段上っていくようなものです。

これは自然なことですが、私はこのハシゴのはじまり、つまりハシゴがどのように地面に立てられているのかを知りたいと思います。

ほとんどの人がこのポイントを気にかけず、未来永劫 自然に進歩していくと、この最重要と思われるポイントを気にもかけずに生きていることが、私には驚きです。

超越瞑想TMというテックニックは、どんな人でも、その非具象・無拘束の源を簡単に体験できるテクニックであり、人生の全般にわたりとても良い変化をもたらすことは、670以上の科学的調査で明らかにされています。

それでも生命の源、純粋意識、非具象・無拘束の源(現代物理学の言葉では統一場)のなかで最初の変化がどのように現れ、相対界の顕現の精妙な進展に至るさまを認知するには、神経系をきわめて清浄にしていかなければ達せられないことです。

 

マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーという方は、その源まで見極め、その数学的構造を明らかにしてくださった偉人だと私は思っております。

akshara


上図のように、中国の故人は、ここまで見事に実在を見通し、後代に残してくださいました。

ここで、最奥の「清浄」とその次の「虚空」の間の違いは、絶対から相対界が生まれる実に大きな変換点だと思われます。

「空・無限・無拘束・非具象」(絶対界)から「虚空」という形ある世界(相対界)が飛び出すところ・・・ここの秘密を私たちは知りたいのです。

老子は、一は二を生み、二は三を生み、三は万物を生ずと言いました。

老子は、この変化を見極めていた方だと思います。

マハリシは、その秘密、1が2、2が3、そして万物を生み出し、基本的には8つの変換を通して順次変換する波動、音として進展していく様を詳しく解説してくださいました。

それがリク・ヴェーダのアパウルシャヤ・バーシャです。

リク・ヴェーダから、サーマ、ヤジュル、アタルヴァ・ヴェーダへと進展していき、私たちが知覚できるほど具体化した他のヴェーダの知識、言い換えれば私たちが身近に感じられるほどまでに具象化し、進展したさまざまなヴェーダの知識へと具体化し拡大していきます。

プラティシャーキャ―まで進展すると、ふたたび体験はおろか想像すら追いつかずに、思いを巡らすだけになってしまうのですが・・・・

どの知識も私たちを魅了してやまないものです。

ですがその究極の実在を体現して生きるまでには、神経系を浄化し続けるたゆまぬ精進が必要でしょう。

でも、私たちは幸運です。

この時代に、その源を体験するテクニック(超越瞑想テクニック)を有し、しかも各種知識を道しるべとして、最短の時間で進歩できる原則を教えてもらっているからです。

 

一例をあげれば、ジョーティシュ占星学はショーティシュ・マティ・プラギャーン、つまり全知全能の意識を開発するためのツールです。

そこでも、リシ(主体)・デーヴァター(知る過程)・チャンダス(知られる対象)、つまり3の倍数である9つの星、12の室、12星座、27のナクシャトラ(月宿)といった単純な組み合わせを頼りに、検証していくことができます。

そして、否定性を中和化しヘイヤム・ドゥフカム・アナーガタム(危険が来る前に避ける)ためのマハリシ・ヤギャなどがあります。


『ヴェーダ』とは、進化の道を正しく解説したものであると、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーはバガヴァット・ギーターの著書の中で述べています。

そえは人生を統合する段階的な過程を一歩一歩明らかにし、知識を教えて、人が進化のあらゆるレベルを通して速やかに成長し、最終的な開放(解脱)に達することができるために存在していると言えます。

川井悠央

maharishi pandits chanting

マハリシ・パンディットの詠唱は、宗教ではなく、科学的に効果ももたらすテクニックの一分野です。

 

 

「啓発とは マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー」