憲法の二番目の表現

憲法の二番目の表現は、リグ・ヴェーダの最初の二つの言葉である「AGNIM ILE」の中に見出されます。

「ILE」という言葉は、「AGNIM」という言葉の中に含まれる創造の仕組みを表しています。

「ILE」は、「AGNIM」によって表される全体性の中に意識という要素が存在していることを明らかにします。

意識が「AGNIM」から表れ出て、非具象の全体性の中における生命の最初の目覚めを表現し、それが創造の出発点となります。

「ILE」は、意識の領域の中で活動を開始する自然法則の最初の目覚めを表します。

意識は意識であるがゆえにそれ自身を見通しており、その純粋な潜在性(AGNIM)の中から表れ出て、そしてそれ自身に戻っていくことによって、(ILE)、それ自身の構造の中に「観察者と観察されるもの」の関係を確立します。

このように意識がそれ自身を意識するようになる、という過程によって、意識の領域の中に非具象の時空間が創造されます。

意識の場の中に非具象の時空のゆがみが、アインシュタインの一般相対性理論が、物質的な宇宙のすべての基盤であることを示した時間のゆがみの源です。

 

憲法の二語の表現、「AGNIM ILE」は、意識の本性の中に備わっている無限の創造性が創造の源であり、すべての可能性の場であることを明らかにします。

それは、「AGNIM」によって表される至高の知性の純粋な潜在力が、「ILE」として芽吹いてきて、創造的知性の最初の表現となるさまを示しています。

ここには、「創造的知性の科学」の英知が最も集約された形で存在しています。

この英知は、超越瞑想という自然な方法によって実際的に表現されます。

そのことが、悟りの時代を招いたのであり、また、「地上の楽園」構築をも可能にするのです。

マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー

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