マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー(TM運動創始者)によるヴェーディック・サイエンス入門編
明かされたヴェーダの神髄 1991年 月刊誌UTOPIAより
ヴェーダ文献全体を見渡すと、それが完全な科学の記録であることが分かります。
すでに価値あるものすべてが記載されています。
ヴェーダは完全な科学であり、諸原則、つまりすべての自然の諸法則を明らかにします。
ヴェーダはさまざまな自然の諸法則のリアリティへの科学的な探求方法であり、自然の諸法則のリアリティを日常生活に組み込むことができます。
自然法に関する描写の仕方を見れば、ヴェーダ科学の完全さが分かります。
私たちは、これをすべての自然の諸法則の家と呼んでいます。
自然法の本質とその価値、そして、自然法がいかにして、創造界の異なる階層で生命を支配している数多くの自然の諸法則となって現れるかを探求するアプローチの仕方もまた完全です。
ヴェーダ文献に記述されている方法は、すべての自然の諸法則を私たちの気づきの中に組み込み、自然の諸法則に調和した人生がもたらす恩恵を生きることができるようにするものです。
自然の諸法則に調和した人生は何でも可能にします。
なぜなら、自然法は存在する物の全階層を根本的に動かしているものだからです。
全体像を持つということは、非常に素晴らしいことです。
ただ勇気づけられるというだけではなく、生命をよみがえらせるような力を持つものです。
植物の例えを使って全体像をとらえることができます。
緑でもなく、白でもなく、完全に抽象的な樹液のレベルがあります。
そして、樹液のもう一つ別のレベル、「緑になりたい、白になりたい」と樹液が考え始めるレベルがあります。
さて、樹液を意識に例えると、そこには2つの価値、2つの特質が存在します。
一つは、完全に静かな状態、もう一つは、それ自身の中で反響し始める状態です。
それ自身の中で反響しながら、樹液がさまざまな形態として現れるようになります。
緑の葉や緑の茎や白い花びらとなって現れます。
樹液は、さまざまな形態、さまざまな色合いとなって反響します。
ですから一方のレベルでは、それは完全に抽象的であり、もう一方のレベルでは、それ自身の中でハミングしているのです。
そして、第三のレベルとして、そのハミングが様々な形態へと自らを表現し始めるレベルがあります。
ハミングのない樹液の状態を、すべての自然法則の家と呼ぶことができます。
生命のそのようなレベルでは、すべての自然の諸法則がそれ自身の中で、その最小励起状態の中で、完全に目覚めています。
それは何の意図も持っていません。
ただ、そこに在るだけです。
自然法の「存在」状態と呼ぶことができます。
自然法の全潜在力が、それ自身の中で完全に目覚めています。
そして、それは膨らみ始め、考えようという気分になります。
そして考え始めます。
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つづく
次回は「自然界の8つの基本的傾向」です。
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