4,000人を対象にした12件の調査の結論:他の方法でタバコを止めれなかった人も、TMなら止められる

タバコを止めるのは、非常に難しいものです。

タバコへの依存は心と体に深く根差しているため、表面的なレベルだけを変えようとする通常の禁煙では、なかなか効果が得られません。

タバコが欲しくなるのは、結局はストレスが原因です。

そして、ストレスが生じるのは、自分に課された要求に対処できないときです。

うまく対処できないと不安を感じ、自分なりのやり方でその不安を軽くしようとします。

超越するとき、人々はこのようなストレスの悪循環を断ち切ることができます。

TMによって深い休息が得られるとき、根深いストレスが取り除かれ、同時に心は大きな満足を体験します。

タバコを吸いたいという欲求が自然に消えていき、禁煙しようとする努力さえ必要なくなるのです。

禁煙:科学的な研究

禁煙に対するTMの効果に関しては、過去40年間にわたって4,000人を対象にした12件の調査が行われてきました。

科学者たちは、TMに関する信頼できる研究結果を得るために、12件の研究から得られたTMの効果の平均値と、115件の研究から得られた他の方法の効果の平均値とを比較しました。

TMによる禁煙効果は他の方法の2倍から8倍の効果があります。

TM以外の方法は次の5つのカテゴリーに分類されました。

予防教育(人々に喫煙の危険性を教える)、自助努力のための本やパンフレット、カウンセリング、タバコの代用製品(チューインガムやパッチ) 、代替療法(鍼、催眠、他の瞑想、リラクセーションなど)。

これらの方法の効果と比較すると、超越瞑想は2倍から8倍も効果があることが分かりました(p = .0006)。

TMを長期間行うほど、タバコを吸いたいという欲求がなくなります。

アルコールやドラッグへの依存症と同様に、タバコの依存症についても数件の調査が行われ、TMを行っている人たちの体験が確認されました。

それによると、TMを長く続けている人たちほど、タバコを吸う必要を感じていないことが分かります。

このことは、ハーバード大学医学部の研究者たちが行った、1,862人のTM実践者たちを対象にした大規模な調査ではっきりと証明されました。

TMを始めたグループは、10カ月後に、喫煙者が半減(約50%から約25%)しました。

さらに、その結果を詳しく見てみると、ヘビースモーカーの人たちの減少はもっと大きいことが分かります(濃い青色の棒、約80%の減少)。

これは、効果はそれを必要としている人たちに最も大きく現れるという、TMの一般的な傾向を表しています。

Ref.Drug abuse: Proceedings of the International Conference, Philadelphia: 1972, pp. 369-376

注意: この研究では、被験者が禁煙しようとしてTMを学んだのではありません。

研究者たちは単に、1,800人の人たちが一定の期間TMを続けた後、どのような行動の変化が起こるのかを調べました。

もし、被験者が禁煙しようとしてTMを学んだのであれば、その効果はもっと大きくなると予想されます。

他の禁煙法との違い

TMは長く続けるほど効果が大きくなりますが、そうした事実は他の方法とは対照的です。

上記のメタ分析によると、他の方法で禁煙に成功した人たちは、3カ月後には、その2/3近くの人たちがまた喫煙を始めてしまいました(禁煙者が3カ月後に100%から35%に減少)。

さらに12ヶ月後には、80%近くの人たちが喫煙に逆戻りしました(禁煙者は22%)。

これは、喫煙の習慣を絶つことの難しさと、禁煙を助けるTMの効果が並外れていることを示しています。