超越瞑想は、老化逆転の効果が科学的に実証されている唯一の瞑想法です。

超越瞑想では、心と体に特別なことが起こります。

例えば、科学的研究の結果、TMには老化の過程を逆転する効果があることが明らかになりました。

老化の原因は、食べ物、運動、睡眠、環境と多岐に渡りますが、なかでも精神的な側面である緊張やストレスは、大きな要因と言えます。

なぜなら、心が緊張すれば、それはすぐに体の正常な働きを狂わせてしまうからです。

こうした緊張やストレスは、休暇や睡眠による休息だけは十分に解消することができません。

もし、緊張やストレスが解消されずに日々蓄積されていくと、その結果として老化が加速されます。

ですから、老化を防ぐためにまず私たちがしなければならないことは、日々、溜まっていくストレスを取り除くことです。

そして、ストレスを効果的に取り除く体験が超越することです。

この体験は、体に深い休息を与え、治癒力を活性化し、活力を与えます。

その結果、老化の過程がゆるやかになるだけでなく、若返りの効果があることが研究によって明らかになりました。

これは信じられないことのように思われるかも知れませんが、簡単に確かめることができます。

科学者はいくつかの変数を測定することによって、私たちの年齢を言い当てることができます。

というのも、私たちの「生物学的な年齢」を測定すると、たいていの場合、歴年齢(実際の年齢)と一致するからです。

例えば、平均的にみると55歳の人の体は、55歳の体の働きをしているということです。

ですから、超越瞑想を行っている人たちの生物学的な年齢を測定すれば、彼らが実際にどの程度まで若返っているのかを客観的に測定することができます。

84人を対象にしたある調査では、平均して2.9年間TMを続けている人たちは生物学的な年齢が歴年齢よりも5歳若く、平均して7.1年間瞑想を続けている長期の瞑想者たちは生物学的な年齢が歴年齢よりも12年若いということが明らかになりました。

Ref.International Journal of Neuroscience 16: 53–58, 1982

 

ですから、超越瞑想のために1日2回20分ずつの時間を投資すれば、後になって大きな利益を得ることができます。

ただ長生きできるだけでなく、身体的にも若々しい状態で老後の人生を楽しむことができるのです。

また、実際に寿命が延びるということも科学的調査によって確かめられています。

ハーバード大学の科学者たちが行ったある調査では、平均81歳の高齢者たちをTMグループ、マインド・フルネス瞑想のグループ、メンタル・リラクセーション・テクニック(リラクセーション・レスポンス)のグループ、特に何も行わない対照グループの四つに分けました。

3カ月後にTMグループを他のグループと比較すると、知能や血圧の大きな改善が見られました。

TMグループは、他のグループよりも自分たちに与えられたテクニックを楽しんで行っており、 またその効果を実感していました。

さらに、もっと大きな違いが、三年後もう一度検査を行ったときに現れました。

TMグループ以外のグループでは、高齢者の多くが死亡していました(マインドフルネス瞑想では生存率が12%、リラクセーション・テクニックでは35%)。

しかし、TMグループでは全員が生存していました(p<.00025)。

これらの人たちは80歳になってからTMを始めた人たちでした。

もし彼らがもっと若いうちからTMを行っていたら、どんな効果が得られたでしょうか? おそらく、老化による衰えをもっと避けることができたに違いありません。

Ref.Journal of Personality and Social Psychology, vol 57, 1989, pp. 950-964

 

 

老化の程度を測定し、それによってTMの若返りの効果を確かめる方法は他にもあります。

それは、血中のDHEA-Sという物質の濃度を測定する方法です。

この物質は、20歳以降は年齢とともに徐々に減少することが知られています。

この物質の濃度が高ければ、その人は健康で生物学的年齢が若いと言えます。

アメリカのマハリシ国際大学とニューヨーク大学が共同で行ったある調査では、TMグループ(男性270人、女性153人)とTMをしていない対象グループ(男性799人、女性453人)のDHEA-Sの濃度が測定されました。

それによると、TMグループの人たちは対照グループの人たちよりも5歳から10歳若いことが分かりました。

p値は p<.0001ですから、これは統計的に有意な差と言えます。

Ref.Journal of Behavioral Medicine  15: 327–341, 1992