1979年の夏にマサチューセッツ州アムハーストで集会が開かれ、2500人のシダーが数週間集まった。

その期間中に、デイビッド・オームジョンソン博士は、アムハーストの集団が生み出していると考えられる社会的「場」の同調を「発見」するために、

アムハーストから1870キロ離れているアイオワ州のマハリシ国際大学で瞑想している人々を利用した。

特に、彼と彼の同僚は、アイオワの3人の被験者のEEGすなわち脳波を観察した。

被験者は各々1人だけで遮音室に入り、実験の目的は知らされなかった。

また、実験室の技術者も実験の目的を知らずに、アムハーストの集団がいつ瞑想しているか分からないようにされていた。

さらに、オームジョンソン博士はいつも全員の時計をはずさせて、実験室の時計をわずかに狂わせておいた。

3人の被験者は、アムハーストの集団が瞑想している時に3回、していない時に3回瞑想をし、それから、アムハーストの集会が終わった後の9月にもまた瞑想をした。

『インターナショナル・ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス』にその結果が掲載されたが、それは明確で驚くべきものであった。

アムハーストの集団が瞑想をしている時刻に、瞑想者一人一人についてみれば、EEGの同調は高まらなかったが、その3人の間では別々の部屋にいたにもかかわらず同調が高まった。

つまり、彼ら全員の脳が相互にたいへん似通った機能パターンを示したのである。

それは、まさに波が伝わると「池の表面のすべてのコルクが一緒に上下に揺れ動く」というような場の効果を生理学的に測定したものであった。

別の時にも3人はEEGの同調を示したが、アムハーストの集団が瞑想していないときには、各人の脳の様々な部分の間での同調を示すだけであった。

※TMによる脳波の同調の記事はこちらから

※マハリシ効果に関する研究:グループ瞑想は犯罪率と暴力を低下させることができるか?こちらから

※グループ瞑想は暴力犯罪を防ぐことができるか?こちらから


■アムハースト脳波実験論文

マサチューセッツ州で開かれた超越瞑想とTMシディプログラム実践者2500人が参加した集会で、調和創造グループが、事故発生率や殺人や自殺の減少のような社会の改善を、他事件で促進することが証明された。

影響を受けた人口:

マサチューセッツ州および米国。

調和を生みだすグループ:

1979年7月から8月にかけてマサチューセッツ州アムハーストで6週間にわたって開かれた、約2500人のTMとTMシディプログラム実践者が参加した世界平和集会。

対象とした指標(従属変数):

国については毎日、週については毎月の自動車事故死者数。国及び州の毎月の暴力犯罪。

国については毎日、地方については毎月の航空死亡事故。

12種類の事故と自殺と殺人による国全体の毎月の死者。

米国スタンダード・アンド・プアー社500種株価平均の毎日の終値。

実験方法:

実験期間と、実験期間前6年間と後2年間の同じ時期について、社会指標を比較した。

それぞれの指標について各年の年間の発生率に対する当該期間の発生率の割合を比べた。

ボックスージェンンキンスのインパクト評価時系列解析によって、毎日の米国の株価について、6週間の介入期間と同年の他の期間との比較を行った。

結果:

交通事故死者は、米国で6.5%(P‹0.0001)、

マサチューセッツで18.9%(P‹0.5)減少した。

暴力犯罪は、米国で3.4%(P‹0.2)、

マサチューセッツで10.1%(P‹0.0001)減少した。

航空事故死者は、米国で20.8%(P‹0.05)、

ニューイングランドで83.3%(P‹0.001)減少した。

その他の死者は、米国全体で14種類の死亡者数が総計4%(P‹0.005)減少した。

米国の株価は、実験の期間中に有意な上昇を示した(P‹0.4)。

結論:

マハリシ効果は、大国において国家レベルで多次元の改善を生み出す。