脳波実験 2020.01.26(日)

 

要旨:地下鉄乗車中の騒音の中で、短時間の超越瞑想の実習でも瞑想効果が得られるか検証。

参加者:募集に応募した当会員 miki matsuoka 様 56歳 女性 超越瞑想実習歴 3年4か月 実習の規則性70%

脳波測定方法

脳波計はオランダMIND MEDIA社 NeXus-10 MarkⅡ を使用、前頭部2点(F3,F4) と頭頂部2点(P3,P4)の計4点で脳波を測定

京都市営地下鉄内の音声を録音し、車内と同等の音量を流しながら、約6分間脳波を測定

【測定結果の動画】

※瞑想開始から約2分間を表示(地下鉄の音あり)

グラフの説明

最上段:生の波形

・2段目:左から①左前頭部、②左頭頂部、③右前頭部、④右頭頂部の4ヘルツから40ヘルツまででの波形

出力が高くなるほど、波が高く表示され、赤色から黄色に変化する。

・3段目:0から100%までの同期度のグラフ 黄線:左前頭部①右前頭部③間の同期 青線:左頭頂部②右頭頂部④間の同期

・4段目:0から100%までの同期度のグラフ 黄線:左前頭部①左頭頂部②間の同期 青線:右前頭部③右頭頂部④間の同期

結果:

瞑想開始しマントラを思い始めるとすぐ前頭部2点間の脳波の同期が、ほぼ90%以上となった。

6分間測定中、後半手前で一時まどろみの状態になり、その間前頭部2点間の同期度が低下したものの、それ以外は、Θ2(6~8ヘルツ)とα波1(8~10ヘルツ)帯の出力が高い状態を維持し、TMの特徴である”安らぎの機敏さ”restful arartness の状態を維持していた。

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/muom-nsh032118.php

 

※瞑想開始1’03”~2’16”を表示(地下鉄の音は入っていない)

グラフの説明

最上段:左前頭部①α波の波形

・2段目:右前頭部③α波の波形

・最下段:左右前頭部①③間の0%から100%までの同期度のグラフ。見にくいが、赤い点線は90%の同期度を示す。

グラフ左側に0.00から1.00の記載あり。

つまり、瞑想開始1分後には前頭部2点間のα波(8~12ヘルツ)の同期度がほぼ90%以上に達している。

 

考察:

超越瞑想TMは1日2回、15分から20分楽に座って瞑想する方法で、騒音があるところでも実習可能である。

TM瞑想の教師は常にチェッキングにより、瞑想者が正しく瞑想できているか確認する責任を負っている。しかしながら、TM瞑想のプロセス自体があまりにも自然なため、時に瞑想者自身は、瞑想が正しくできているか自信をもてなくなる時もありうる。

多忙なため規則的な瞑想がおろそかになる人に対し、「わずかな時間でも効果がありますので、バスや電車に乗っている時でも瞑想してみてくださいね。」とTM教師は瞑想者に伝えるのだが、今回、自分が正しく瞑想できているか不安な被験者が、地下鉄の騒音の中で6分間のTM瞑想中の脳波を計測する実験を行ってみて、わずか1分以内に深い安らぎの中の機敏な状態を維持できていることが確認できたことで、とても大きな自信につながったようである。

この結果は、受験シーズンのTM瞑想をしている受験生への重要なアドバイスになると思っている。

今後も、被験者を非TM瞑想実習者や、実習期間の長短対象者に広げ、繰り返し計測を続けてみたいと考える。

なにぶん、いち超越瞑想教師が測定者であるので、ご批判も多々あると思うが、ご意見を仰ぎたい。

参考:

https://www.youtube.com/watch?v=fEwIbA_QWOU

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E6%B3%A2(Wikipedia 脳波 より)

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/muom-nsh032118.php (超越瞑想中の「安穏な覚醒」のユニークな状態を強調する新しい研究)