TMで欠勤率30%が6%に減少

ジャック・アユン
オランダ・エレクトリック社取締役    

私は12年前にTMを始めました。直接のきっかけは、親しい友人がTMを始め、著しく変貌したためです。あの人にあれだけ良い影響があるのだから、私にもないはずがないと思い、さっそく始めてみました。効果はすぐに出てきました。自分でも分かりましたが、まわりの人たちが私以上にその変化に気づいたようです。

ある日会社の専属医が来て、「みんなが、最近あなたの振舞いが突然変わったと言っています。より寛大で、攻撃的でなくなり、親しみやすく、協力的になったと言っています。何か特別なことでも始められたのですか」と聞くので、瞑想を始めたことを告げました。すると「その効果を測定できますか」と聞かれ、「何か測定装置をお持ちですか」と尋ねると、血圧計だったらあると言うので、さっそく瞑想中の血圧を測ることになりました。

「では瞑想を始めて下さい」と専属医に言われ、私は瞑想を始めました。電話が何度か鳴りましたが、それも全然気にならず、瞑想を続けました。その間に、専属医は何度か血圧を測り、最後に「もう充分分かりました」と言われました。

驚いたことに、瞑想を始めてから、二、三ヵ月で平均血圧は20以上も下がっていました。それまでは、145位だったのが120位になったのです。さらに瞑想中の血圧は100位だったので、専門医もびっくりしていました。

他にもいろいろ変化がありました。お酒の量は減り、仕事の能率が上がりました。会社で半日とか一日、時には数日に渡る会議があると、皆疲れきってしまうのですが、私だけはいつも元気でハツラツとしています。それに気づいてTMを始めた同僚が何人もいました。

とにかくビジネスマンは、いろいろとストレスが溜まりやすく、特に不況の時などはなおさらです。TMは、ストレス解消法として効果があり、ビジネスマンには最適だと思います。

さて、前にいた会社でのことをお話したいと思います。その会社のひとつの工場では、四交代制を採用しており、週末も休暇もなく年中無休で稼働していました。そこでの欠勤率は非常に高く、各々のシフトで30%もありました。

ある日、社長とその問題を話し合っていた時「良い解決策があります」と言ってみました。すると社長は「この問題を解決できたら、会社でも何でも君にやるよ」と言うので、私は「別に何もいりませんが、その代わりにTMの教師が会社に何人か欲しいのです」と答えました。

さっそく、二度のTM説明会が開かれ、その結果約40人がTMを始めました。その直後から、驚いたことに欠勤率が急速に減り始めたのです。最初はみんなTMが原因かどうか確信をもっていないようでしたが、確実に少なくなり、最終的に欠勤率は6%まで減少しました。

管理職を含め、工場従業員の4割がTMを始めただけで、他には何も変えていないのに、このような急激な欠勤率の減少が起こりました。社長はとても驚いていたようでしたが、私も内心これほど急激に減少するとは思ってもいませんでした。

仕事の環境が良ければ良いほど、人はよく働けるものです。良い環境とは、まず自分自身の心身が健康であり、周囲の人間も健康である、そのような環境です。心身共に健康であれば、行動力が増し、また総合的に、しかも長期的な展望に立って物事を見ることができるようになります。

また現在のように高度に発達した社会で、もっとも必要とされているのは、創造性です。ビジネスの社会で多発する問題を解決し、よりよい環境をつくるためには、もっと潜在力を開発し、創造性を伸ばす必要があります。それにはTMを導入することがもっとも良い方法だと思います。

私は、よく人に次のように言っています。
「私から何を奪い去ってもかまわない。が瞑想だけはやめて欲しい」と。
なぜなら、TMは私の全人格に多大なものを与えてくれるからです。TMは、私の創造性や知性をのばし、より良い人間関係をつくりだし、人生に幸福をもたらしてくれます。