TMで体質まで変わった
会社役員、男性   

TMを始めた当時、従業員7万人ほどの企業で能力開発を担当していた私は、様々な教育技法や、講演会の売り込みに辟易していた。

そのため、TMの企業導入を勧めるTM教師たちの訪問を受けたときにも、体よく断るつもりでいた。

 

しかし、会ってみると雰囲気が違うのである。

セールスに強引なところがまったくない。

アメリカやヨーロッパでの豊富な事例をもとに、医師や心理学者・生理学者の研究結果を動員して、TMの効果について緻密な解析を試みている。

どうらや本物らしいと、同席した部下とともに真剣に耳を傾け、その一ヶ月後にTMを学ぶこととなった。

 

瞑想を始めて3日目に、目の前が明るくなった。

メガネを初めてかけたとき、見るものすべての輪郭がはっきりし、色あざやかに感じる、あの体験と同じである。

わずか2週間の瞑想で、5年も愛用していた老眼鏡が不要になった。

高血圧・肩こり・偏頭痛が改善された。文字を読み、書くことが本職の人間にとって、これほどありがたいことはないと、喜んでいたとき、家で事件が起きた。

 

受験勉強をしていた息子がダウンしたのである。

秋の学園祭までクラブ活動にうちこんでいた彼は、新年になってあわてた。暗記ものを軽視した報いで、成績はビリ。現役での合格をあきらめかけていた。

そして一月の末には、食事が喉を通らなくなってしまった。

流動食でももどしてしまう。内科の医師は、勉強をやめるしかないという。

 

ワラにもすがる思いでTMセンターへ。

TMを教わって4日目には、普通食をたいらげた。

それから1ヶ月間、死にもの狂いの追い込みをやった。

毎日、2回の瞑想はかかさずに。本人の言葉を借りれば、普段にくらべ、5倍のスピードで頭に入っていったとか。

 

合格者名の出たローカル紙を片手に、高校の担当が、「奇跡だ、奇跡だ」と、職員室の中を駆けまわったのも、今ではTMにまつわる楽しい思い出となった。

 

瞑想が2年目にはいるころから、日常生活に別の変化がでてきた。

晩酌とタバコの量が半減してきた。

無類の肉好きが、玄米菜食を喜ぶようになったのをみて、「怒らなくなっただけでなく、体質も変わってきたのですかねえ」と、妻は言う。

成人病の兆候もことごとく消え、まさに生まれ変わったような日々を送っている。

(「超瞑想法TMの奇跡」より転載)